本 2016

「われらが背きし者」

映画は、ル・カレ本人が製作総指揮の一人なので、自身の小説を映画用にいったん分解して再構築したと言っていいように思います。
登場人物のキャラクター、もろもろをかなり絞って作り変えているので。
原作、すごく面白いです!
特にワケあり諜報部員といった感じのルークがいいんですが、映画だと原作のオリーに近い感じ?
でも調べたら映画にもオリーはちゃんと別にいますね・・再見しないとダメかも。
後味は哀しすぎるでしょ~ひどいよ原作のヘクター(私は彼が知っていたと思ってる)。映画の方が救いがありますね。
原作のペリーは、印象としてポール・ベタニーの方が近いような・・「ウィンブルドン」でテニスやってたし。
ディマは、ステラン・スカルスガルドで大正解。
そして、原作を読んだことで、われらが背きし者の正体がちゃんと理解できた気がします。(★★★★)

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「スター・ウォーズ シャドウズ・オブ・ジ・エンパイア」

Ep.5「帝国の逆襲」とEp.6「ジェダイの帰還」を繋ぐブリッジ・ノベル。
なんとあのダースベイダーとしのぎを削るほどの存在がいたというのに驚き、その人物、巨大な力を持つ秘密結社ブラック・サンの首領プリンス・シゾールが放つ凄まじいフェロモンに、あのレイアがくらくらするという衝撃シーンにビックリ。
ルークの成長と、ルークに対するベイダーの想いも丁寧に綴られています。
愛しのハンソロはカーボナイト冷凍中なので出てこないですが、彼のいない穴を埋める?存在として、自信たっぷりの密輸業者ダッシュ・レンダーという魅力的な男が登場。
話もスピーディーな展開で面白く、脳内上映でもたっぷり楽しめました。
ソロがいないので、私のお気に入りはランド・カルリシアン。
いかなる時にもユーモアを失わない、彼の軽口が大好きです。フフフ。
ところで、この本の解説に「オーウェン・ラーズはオビワンの弟」という記述があり、ぶっとんだんですが、よくよく調べたら、この設定は新三部作で変更されたそうで。
寝耳に水状態で、マジぶっとびましたよ~。(★★★★)

なんて言ってたら、レイアとソロがリアルで不倫してたって~!?アワワ・・「I know」どころじゃないわな。

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「スター・ウォーズ 新たなる希望」

すごくよく知ってる内容なんですが、流れで再読したくなったので。
映像が頭の中で再生されちゃうんですが、小説オリジナルはビックスですかね、ルークの親友として反乱軍加入前に会っているという。
若かりしハンソロや老いたオビワンも素敵です。(★★★★)

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「ユゴーの不思議な発明」

「ヒューゴの不思議な発明」の原作本ですが、独創性にあふれたすごい本です。
全542頁もある、辞書みたいな厚くて重たい本なんですけど、ほぼ半分以上が鉛筆描きのイラストと写真とペン描きのラフスケッチ。
文章の、あるシーンを絵にした挿絵とは違うんです。
絵がストーリーを進めていく(その部分には文字による説明はない)手段になっているのです。
とてもアートな魅力的な本で、映画を観てから手にとると、すごくびっくりさせられます。
映画は、ほぼ忠実に(細部をさらに素敵に膨らませて)映像化したに過ぎないんですね、イマジネーションの塊みたいな本(敢えて作品とはいいません。本そのものが素晴らしいので)です。(★★★★★)

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「戊辰戦争から西南戦争へ」

珍しくお勉強本を読んだのは、「つむ鴨」見て時代背景をざっくり知りたくなったからなのですが。
読みながら感じたのは、教科書レヴェルしか学んでないこと、それも年号と事柄を機械的に頭に詰め込んで(しかもテスト後出て行った)、歴史の縦軸も横軸も全然理解してなかったことを痛感させられたことです。
とはいえ、形だけの勉強も全く意味がなかったわけでもなく、とりあえず事柄や人物の名称は記憶に残っているものもあるし、「点」と「点」の存在が認識できれば「線」も見えやすくなるというもの。
作者の祖父の記録も含め、その時代の人間が見えてくる分析記述の確かさにより、私の頭の中のバラバラな欠片が繋がって、相関関係が見えてくるのはなかなか楽しいものでした。
あと、「夜明け前」を以前読んでいるので、補完しやすかった部分もあります。
時代劇もあまり見ないし、歴史フィクションのコミックもあまり親しんできてないこともあって、世の歴史好きな女性の浪漫あふれる知識の豊富さを尊敬します!(★★★★)

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「カラマーゾフの兄弟」

本当は二部作の第一部にあたり、続きを執筆する予定だったのが、ドストエフスキー本人の死により、一部だけの発表となったというものの、ボリュームも凄いし、内容の充実ぶりももう桁外れです。
映画では完全カットされた部分が特に面白く読めたのも、まあ、初めての部分だったからかも知れませんが、
① アリョーシャと少年達の話の全て
② イワンがアリョーシャに語った、人間の残酷さと虐待の話
③ ゾシマ長老の若い頃の話
面白かったBEST3です。
あと、イメージが全然違ったのがイワン。
まだ26歳だなんて!アリョーシャだって19歳ですから!
イワンは、父の身に何が起こるか気づいていながら、その場から逃げ出したので、自分を責めて心を病んだのかと私は思ってたのですが、そうじゃなくて、彼の中にはもともとメフィストフェレスがいたんですね!
それから、みんなに愛されるアリョーシャ、彼の信仰心と純真さがそうさせるのかと思ってましたが、彼は魔法の鏡みたいな人だと私は感じました。
みんなが、彼に、自分の見たいものを反映させて見てるような気がするのです。
だからアリョーシャ本人の強い個性(ミーチャやイワン、父親のフョードルみたいな)というのは、あまり見えないような・・そこがアリョーシャの個性なのかも知れません。
アリョーシャをフィルターにして、みんな変貌を遂げていく・・そんな気がしないでもないので、続編が書かれていたら、きっと13年後のコーリャがアリョーシャを通して大きな変貌を遂げていったことでしょう。
彼らのその後を知ることができないのが、つくづく残念です。(★★★★★)

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「スター・ウォーズ セスタスの偽り」

ジェダイ・キラーと呼ばれるドロイドがセスタスで作られ、ドゥークー伯爵の手に渡らないよう、オビワンともう一人のジェダイ、キット・フィストーが、クローンコマンダーを5人連れてセスタスに交渉のため赴く話。
アナキンが一緒でないため、オビワンが師ではなく、一人のジェダイナイトとしてずっと描かれるのが、なんかいいなあ、と。
オビワン、セクシーです。すっごく。
クローンの一人、ネイトと呼ばれる兵が、人間性を進化させていく過程もいい話になってます。
ジュティングと呼ばれる昆虫型エイリアン種族の生態も面白いし、大人向けの内容でなかなか読み応えがありました。(★★★★)

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「スター・ウォーズ Ep.2 クローンの攻撃」

読みながら、映画のシーンもストーリーも懐かしく思い出し、大層楽しく読めました。
ダークサイドへ急激に心が傾いていくアナキンの変化の原動力となったものも、よく理解できましたし、やっぱりオビワンがいいよオビワンが。
「だから飛ぶのは嫌いなんだ~」がかわいすぎます。
ナブーの滝の風景は、「ロード・オブ・ザ・リング」を見た後だったので、裂け谷の美しさと較べて見劣りがしてしまったこととかも思い出しました。
ヨーダと剣を華麗に交えていたドゥークー伯爵のリー様も、もういらっしゃらないですね・・(★★★★)

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「スター・ウォーズ 崩壊の序曲」

Ep.1とEp.2を繋ぐブリッジノベルで、通商連合によるナブー侵攻から10年という時期の話。
つまりクワイ=ガンがダース・モールに斃されてから10年、アナキンがオビワンのパダワンになってから10年ということですね。
分離勢力が、共和国崩壊のために着々と準備を進めており、アンシオンという惑星を巡る陰謀に気づいたジェダイ・カウンシルが、4人のジェダイを派遣するという内容で、その4人がオビワンと19歳のアナキン、女性ジェダイのルミナーラとそのパダワンである女性バリスという顔ぶれ。
オビワンはともかく、ルミナーラやバリスの活躍が目立ち、アナキンの闇が謎めいてるようで強調されてるような感触で、ちょっと物足りないスカイウォーカー贔屓(といいながらオビワンやハンソロの方が好きですが^^;)
彼らの冒険譚は王道ですが、エピソードの配置はまあなかなか面白かったと思います。(★★★)

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「スター・ウォーズ ローグ・プラネット」

Ep.1とEp.2の間の物語で、マスター・オビワンはまだ20代だし、アナキンは12歳。
若きマスターとあまりに力が強すぎるパダワンの、愛情と信頼であふれた、かなりおいしい冒険話。
とはいえ、オビワンの苦悩の芽は既にかなり育っており、アナキンのダークサイドはもう相当大きく口を開けている気配。
しかしスターウォーズシリーズというのを別にして、一編のSF作品として読んでも、大層面白かったというのが正直なところ。
ゾナマ・セコートという惑星の設定や描写は、非常に魅力がありました。(★★★★)

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