本 2014

「予告殺人」

これもかなり前にドラマで見ています。
スタンドに関するトリックと犯人は覚えていたのですが、細かい人物関係とか忘れていました・・。
殺人予告から始まる大胆な導入部、どんでん返しと巧妙なストーリー展開。
さすがですね。(★★★★)

ところで、TVのマープルシリーズで本来マープルが出てこない「終わりなき夜に生まれつく」をやっていたのですが、昔読んだ時、どんでん返しに驚いて止まらなくなり、最後まで一気読みしたのを覚えています。
結構好きなんです、この話。暗くて(笑)

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「パディントン発4時50分」

ポワロを全クリしたので、次はマープルの残りを。
折しも「ミス・マープル6」の放映も始まったことだし。
この作品は、ドラマで見てますが、タイトルが好き。
話もなかなか面白いし、老体ゆえに無理ができないマープルの代理で、スーパー家政婦のルーシー・アイルズバロウが活躍します。
優秀な学歴を持ちながらフリーランス家政婦の道を選び、家事全般万能、料理はすこぶるうまく、若くて美人らしく、気配り上手で誰からも愛される・・という、とんでもない女性の登場にびっくり。
このルーシー嬢、他の作品に顔見世したことはあるんでしょうかね?(★★★★)

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「ハロウィーン・パーティー」

これも以前ドラマを見て、面白かったのですが、原作読んでみると、結構感傷的だな~という印象。
ドラマで、過去の殺人事件や失踪事件が見事に関連づけられるのを見てると面白かったんですがねぇ~・・
スピーディーなのは大事ですね。
でも未遂で終わった殺人の動機がよくわからないです・・ポワロより先に犯人が真相に気づいたってこと?(★★★)

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「第三の女」

ドラマで見ているのですが、読み始めてしばらくずっとそのことを思い出せませんでした・・。
オリヴァ夫人が殴られて、「あ、この話知ってる」と気づいた次第。
大胆な改変があった?こんなにストーリーを忘れてるなんて・・とビックリ。
だってカラクリが明らかになるまで(なっても)全然思い出せなかったんですよ?灰色の脳細胞に記憶の欠落とはまずいですな、自分。
それはおいといて、始めに死体ありき、でないというのがクリスティ女史の工夫されたアイデアだと思います。
ストーリーとしてひきつけられるかどうかは別問題になりますが、でもポワロとオリヴァ夫人があるかどうかも不明な死体を探すというのは、読んでてなかなか面白く感じました。(★★★)

ポワロといえば、先日ドラマの「スタイルズ荘の怪事件」を見ました。
「カーテン」見た後ですから、もう涙ちょちょきれそうな気分に。
ヘイスティングスが若い!!ジャップも若い!ポワロなんてお肌ツヤツヤですよ、すごくかわいいんです。
舞台も同じスタイルズ荘で、まるで絵画のような家々や草木の緑に心癒されました。

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「象は忘れない」

ドラマを先に見ていたのですが、随分大きな改変があったんですねぇ・・驚きました。
原作では、12年前の事件をポワロとオリヴァ夫人が旧知の人達の話を聞いて真相を探ろうとするだけで、誰かの身に現在形で災厄が降りかかるわけではないので、おっとりし過ぎているということだったんでしょうか。
死体も、あやうく死体になる人も新たに用意されましたから。
原作はほのぼのしています。
過去には悲しい事件があるにしても、これからに目を向けたハッピーエンドです。(★★★)

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「白昼の悪魔」

先にドラマを見ていたのですが、原作読み始めてすぐ「あ、あの話だ」と犯人もトリックも(映像までも)鮮やかに思い出したので、かなり印象深かった一作です。
やはり伏線のはり方がうまく、クリスティー作品の中ではうんと出来のいい作品群の一つだと思います。
衝撃度はそんな高くはないですけど・・。
さて、BBC製作の大好きなスーシェさんのポワロシリーズも完結してしまいましたが、私のポワロ未読作品も残り3作かな?
読破が近づいてきました・・でもポワロとさよならする気は毛頭ないですが。(★★★★)

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「複数の時計」

以前ドラマで見ていたので、読み始めてすぐ殺害現場や犯人を思い出したものの、細かい部分は結構忘れてて、楽しく読めました。
でもまとめがちょっと粗いかな~という印象も。(★★★)
しかしポワロ。
今BSプレミアムで最終シーズン見てて、先日見たのが「ヘラクレスの難業」。
残すところ、あと1回、いよいよ「カーテン」ですよ~!!
「ヘラクレス~」はいろいろドラマティックな構成になってて、「シャーロック」スタイルの影響も感じさせましたが、もう最終コーナーまわってゴール目前の気配濃厚で、ポワロの後ろ姿や顔を見ていて切なくなってしまいました。
あ~つらいな~最終回・・。

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「スリーパーズ」

実話と作者がいうとおり、語り手は作者の本名です。
他の人物は仮名にしてあるそうですが、人物描写がとてもいきいきしており、映画を先に見ているせいもあって頭の中で役者の姿がそのまま動き出してしまいます。
実際、映画化もかなり原作に忠実にしてあって、印象的なシーン、セリフ、原型をしっかり留めている部分が多いです。
決して恵まれているとはいえないけれど、固い友情で結ばれた悪ガキ4人の楽しい回想から、少年院の看守から受けたおぞましいほど残虐極まる虐待の描写、そして劇的な復讐の物語、といいたくなりますが、どこまでが実話なのか・・?
回想と虐待は、実話の可能性が高いと思われます。
大人も子供もウィットに富んだ会話をしており、悲惨なだけでない面白さが全編を貫いていて、そこが大きな魅力になっています。(★★★★)

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「残酷な神が支配する」

萩尾望都作品を読みたくなり、未読でかつて話題になっていたこの長編をまとめて一気読みしようと思って。
母親の再婚相手から性的虐待を繰り返し受け、身も心も傷ついた上に、自ら罪の刻印を下してしまった少年の心の軌跡の物語で、真実を知り、立ち直らせたいという一心で少年と向かい合う道を選んだ、血のつながらない兄の苦悶と、彼らを取り巻く人達それぞれの抱える心の問題も語られます。
優しい美少年だったり、雄々しい美形だったり、立派な大人の男だったり、繊細で傷つきやすい女性だったり、人の目に映る面とは全く違うもう一つの顔を誰もが持っていて、そのために自分が混乱したり、誰かを混乱に陥れたり、サイコサスペンスと銘打ってありますが、そういう人間関係のドロドロが明確な答えを示さず描かれていきます。
9年に渡る連載だったそうで、主人公が罪の刻印を我が身にくだすまでは、実によく計算されて作られているのがわかるのですが、その後、物語の運びが停滞気味と感じる部分もあったりします・・。
難しいテーマを描いているし、実際、人生はいつもテンポよく進むものではないので、それもアリだとは思いますが・・。
うーん、読後すっきりする話ではありませんね、自己破壊に繋がるほどの心の傷は、愛や理解が容易に癒すようなものではないということなんでしょうね・・さすが、深くて重~いお話です。(★★★★)

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「夜明けのヴァンパイア」

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアです。
レスタト=トム・クルーズ、ルイ=ブラピ、クローディア=キルスティン・ダンスト、アルマン=アントニオ・バンデラスの映画の原作で、大筋は大きくは変わらないものの、人間ちがったヴァンパイア関係の人物配置には結構違いがあって、楽に生きられないヴァンパイアの苦悩がぐっと深まってる感じです。
ルイの苦悩がすさまじく重く、これじゃレスタトもうんざりしちゃうわ・・とやや共感。
移り変わりの激しい時代を生き抜くことの大変さは人間だって同じ。
永久に生きる命を得ても、少しも解決にはならないけれど・・幻想の儚さと美しさにひとときの夢を見させてもらいました。(★★★★)

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