本 2013

「青列車の秘密」

ポワロが無性に読みたくなりまして。
青列車=ブルートレイン。
ブルートレイン殺人事件とやったら、西村京太郎みたいですね。
富豪や特大の宝石が絡んだり、ロマンスの香りがしたり、なかなか華麗なクリスティー初期の作品です。(★★★)

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「エレクトリック・ミスト」

トミー・リー・ジョーンズ主演の映画は見ましたが、デイヴ・ロビショーシリーズを読んだのは初めてです。
面白い!
ロビショーは過去にアレック・ボールドウィンが演じてるそうですが、未見なので、そちらを見比べてみるのも面白いかも知れません。
原作読んでのイメージとしては、トミーとはちょっと違うかな・・おそらくテキサス魂がキャスティングの決め手になったのでは・・という気もしますが、人物関係などなど確認したいので近いうちに映画を再見したいものです。
映画は原作のポイントは押さえてるし、雰囲気も出てたと思いますが、なんででしょう、原作の方がスピード感もスリルもかなり上回ってる感じがします。
仕込みの違い・・ですかね、骨太で荒削りな感触ながら綿密でビターな作品です。(★★★★)

(追記)映画見直してみました。
アラフェア、トライポッド、ドクターペッパー・・原作の世界観も忠実に描いてあるし、筋書もかなり忠実です。
それだけに、人物関係の背景を短いセリフだけで表現してたりして、どうしても避けられない省略の多さが性急さ、唐突な感じになっちゃったんでしょうね・・もったいない。
トミーのロビショーは、原作読んでる時はちょっと違う感じがしたけど、映画の中ではとても魅力的です。
賢すぎる(スマートってやつです)気はやっぱりするんですけどね(笑)

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「黒衣の女」

黒衣の~というタイトルが、どうもコーネル・ウルリッチの「黒衣の花嫁」と混同しそうなので、原題の「WOMAN IN BLACK」の方がスッキリきますね。
映画は、設定もストーリーもかなり改変されていて、原作はシンプルでオーソドックスな感じです。
でも映画は独自のやり方でいろいろ掘り下げてて、ホラーとしてとても面白かったので(ラストに原作者は納得いってないそうですが)、どっちがより面白かったかというと、私は映画に軍配を上げたいです(★★★)

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「オン・ザ・ロード」

ビート・ジェネレーションの聖典といわれている小説で、映画化権を持っていたコッポラが10年かけてウォルター・サレス監督で作った映画を見たものの、今ひとつピンと来なかったもので、原作読んでみました。
なるほど、これはある意味映画化が難しいかも・・魅力なのは、旅する人の姿じゃなくて旅に駆り立てられる思いですからね。
ケルアックの文章表現が鮮烈で、特に1部と4部がいいです。
1部は、東部育ちの主人公(ケルアック本人がモデル)の初めての西部への旅で、初めて見るミシシッピ、初めて見るカウボーイに喜び、感動する気持ちがダイレクトに伝わってきて、頭で知るアメリカでなく、肌で知るアメリカの広大さをその文章からまざまざと感じ取ることができます。
4部はメキシコへの旅なので、微に入り細に入った表現から、光景が見えてくるようです。
いや~旅に出たくなっちゃう! 今行けないのでますます思いが募っちゃう!
ディーンみたいな生き方は絶対できないけど。(★★★★)

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「007/カジノ・ロワイヤル」

読みながら、ダニエル・クレイグ初登板作を思い出したりしていましたが。
この作品自体、フレミングの作品で初めてジェームズ・ボンドが登場したものということで、まだボンド像がしっかり固まっていない新鮮な印象があります。
一番印象に残るのは、やっぱり拷問シーン(^^;)
私には永遠に理解しきれない痛みでしょうが・・サディスティックだなぁ、やっぱり(^^;;;)(★★★)

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「レ・ミゼラブル」

角川文庫で今出てるのは、上下巻のようですが、私が読んだのは4巻に分かれたものでした。
子供の頃に「ああ無情」を読んでいるし、ミュージカル映画も観たので、流れはよくわかっていますが、それでもラストは圧巻。
加えて、映画で描かれていない部分が実はすごくよかったりするのです。
一人目、マリウス・ポンメルシー。
コゼットとの恋愛やバリケード事件ではなく、彼の父親のこと、父のことで断絶してしまう祖父が本当はマリウスを深く愛していること、大変感動的でした。
二人目、ガブローシュ。
彼の正体、そして浮浪児であるこの小さなオトナが、もしかしたら誰よりも粋な気概を持った人物かも知れないということ、優しさ。
それぞれの人物背景やフランスの事情も事細かに描き、伏線のはり方も実に巧み、壮大なスケールの感動作に今更ながら圧倒されました。(★★★★★)

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「知識ゼロからの太平洋戦争入門」

読み終えたのが8/14で、終戦記念日に間に合いました(笑)
難しいのや分厚いのは無理とわかっていたので、「知識ゼロからの」と銘打った簡潔さとわかりやすく整理された内容は、まさにうってつけ。
断片的な知識を、頭の中で収めるべき所にはめこみ、全体像がようやくつかめたという感じです。
とはいえ、まだまだ空白だらけですが(汗)
日本軍の最初の半年の快進撃は奇跡のようであり、ミッドウェー以降の撃沈、玉砕という文字が連なるのにはひどく悲しい気分になります・・。
どんどん追い詰められ、負けがはっきり見えているのに、本土攻撃までの時間稼ぎというあまり実りのない目的のために命を投げ出し、ぎりぎりまで抵抗した兵士の気持ちを思うと、なんとも不憫でなりません。
そして末期は、無差別攻撃の酷さ・・・そこにはどんな理由だって正当化できるわけがありません。
もちろん、そこは日本軍だって同じです。
ぞっとしたのは、敗戦日本が連合国軍によって四分割される可能性があったこと・・歴史って、実際に起きたことばかりでなく、起きる可能性があったことを知るのも意義があるかも知れません。(★★★★)

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「クラウド・アトラス」

異なる時代・異なる場所の六つの物語。
それぞれが独立したものとしても面白く読めるものの、作者のいうマトリョーシカ構造になっているのが唸らされます。
つまり、一つの話の中に別の話が入ってて、またその中にも話が入っているという。
この構造的面白さは、原作ならではかなあ・・映画でも工夫されてはいましたが、構造的には平面で並んでるような感覚なんですね、原作は立体として捉えられるので。
圧倒的面白さなのは、ソンミのパート。
特に前半がいいです。
映画でもよかったフロビシャーのパートもいいです。
だからって他が面白くないということは決してなく、どれも単体として読ませるだけの力を持っています。(★★★★)

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「ホビットの冒険」

再読ですが、映画の「思いがけない冒険」を思い出してすごく楽しく読みました。
そして「スマウグの荒らし場」、「ゆきて帰りし物語」の予習もバッチリできましたし。
が、ビルボとドワーフ達の旅の終わりがどんな結末だったかをしっかり思い出して、映像で見てしまったあの顔この顔に思いを馳せてしまい、悲しくて・・。
私のお気に入りドワーフの彼もそうだったか・・!!(泣)
これはまたPJに泣かされそうです。
瀬田貞二さんの名訳が素晴らしいですね。
「ホビット」と「指輪」の間の60年間のお勉強を無性にしたくなってしまいました。
そうだ、「追補篇」読もう。(★★★★★)

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「血族」

映画「華麗なる相続人」を先に見ていたので、筋はわかっていたのですが、確かに華麗なるストーリーでした。
大企業の資産をめぐるサスペンスで、人物配置が多彩で鮮やかで実に見事。
扇情的な要素もしっかり組み込み、ロマンスも充実、舞台もあちこち用意されてます。
さすがは元映画作家、よくわかってらっしゃるという感じ。
リーズ・ウィリアムスは、ケーリー・グラントを想定して書かれたそうで、オードリー・ヘプバーン主演の映画ではベン・ギャザラが演じてましたが、確かにケーリー・グラントをイメージして読むと華麗さ倍増ですね(笑)
超訳というのでものすごく読みやすいんですが、私にはちょーっとライトすぎたかなあ・・もうちょっとヘヴィなのが好みです。(★★★)

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